飲食店経営で注意すべきことは、余計な経費を出さないことであり、特に多くのお金がかかるのは、食材の仕入れだったりします。飲食店では生ものを仕入れる場合が多く、それゆえ仕入れた日のうちに売りさばくべきものです。
また消費期限があったとしても、それよりも早く店に出したり調理をしてしまうことが必要です。よく仕入の際に多くの数を仕入れることで単価を下げて安くしてくれる場合に、大量に購入してしまうことがありますが、それらを全て売らなければ下がった単価分のお得感が帳消しになります。またそのような在庫品は不良在庫となり残ってしまい、最終的には処分することも多いです。そのため、仕入れる際には全てを売りさばける量を基準に購入しないと、損失を出すことになります。それが積み重なると、結局は大きな損害になります。
在庫を残すよりは、売り切れ御免の精神で仕入れることをしなければ、よい業績を出していけないのがこの業界です。飲食店といえども、一企業のために黒字経営を目標におこなわなければならず、将来的に店舗改装等の造作に際し銀行借り入れをおこなうにしても、業績が良くないと銀行も貸してくれないという現実があります。そのため日頃から、飲食店の職人としての考え方と企業人としても考え方をバランスよく持つことで黒字経営を実現することが可能になります。